導入事例|財団法人 日産厚生会 玉川病院様

財団法人 日産厚生会 玉川病院

財団法人 日産厚生会 玉川病院
所在地|〒158-0095 東京都世田谷区瀬田4-8-1
病床数|389床
看護師配置基準|7:1 看護師数|300人

導入背景

○病院機能評価更新時に痛感したペーパー資料で管理することの限界

○看護教育の“ 見える化” で、感覚に頼らない看護教育システムを構築したい

○他職種との協働を充実させ看護の質向上を実現したい

導入結果

○資料管理に割いていた稼働の削減と効率的な共有化を実現

○教育評価指標が明確になり、より正確な職員のラダー管理が可能になる

○看護補助者教育にも活用し手応えを実感

導入背景

医療機能評価更新時の苦い体験

看護部長 滝童内 浩子様

看護部長 滝童内 浩子様

玉川病院は、平成22年6月、認定更新のため病院機能評価を受審しています。その際、各部署に点在する関係資料の確認・更新作業に大変な苦労をされたと滝童内看護部長は語られました。「あの時ペーパー資料で管理することの限界を感じたことが大きなきっかけです。資料の整理だけでかなりの稼働を割くことになり、大きな負担になっていました。そんな時にナーシング・スキル日本版を知り、セミナーに参加してみました。魅力を感じた点は大きく2 つです。一つは、情報をオンライン上で一元管理できるプラットフォーム。ペーパー資料の管理で苦労した経験から、管理し易さ、参照し易さを実現する方法を模索していたところなので、『これはまさにぴったり』だと感じました。もう一つの魅力は充実した看護技術コンテンツ。動画で見られることだけではなく、エビデンスも付いた説明が参照できるので信頼性は高いと感じました。ただ、全てをそのまま使おうとは思いませんでした。自分たちのマニュアルがあるものはそれを活かし、自分たちに無いものは取り入れるつもりで導入しました。その点ではカスタマイズ機能があることは大きな利点でしたね。」

導入経緯

組織力の最大化を見据え関係者と協議

企画管理室 引地 慎也様

企画管理室 引地 慎也様

「説明会に参加し製品のスペック、また開発者側の意図を理解し自分たちのビジョンを実現し得る製品であることを確認しました」

「導入に際して初めにこのツールが本当に自分のビジョンを実現できるスペックを持ち合わせているかどうかを確認する必要があると考え、企画管理室所属のシステムエンジニアである引地さんに製品説明会の参加を依頼し、『できること』と『できないこと』を明確にして頂き、その後関係者と協議しました。こうしたツールは導入するだけで問題が解決するものではありません。私達の組織力を最大化させるビジョンを描き、共有し、実現するための体制づくりをした上で、一人ひとりが当事者意識を持って取り組むことが大切です。また、院長の理解が得られたことも大きかったです。組織の運営方針については柔軟な考えも取り入れてくれる方で、院長室のパソコンからナーシング・スキル日本版にアクセスし、どんなものか見ていただきました。製品の有用性に共感いただいただけではなく、導入後の運用体制についても理解を頂き、最終的に看護部の教育研修費を使って導入することに了解を得ました。」

導入結果1

導入することで、導入前の課題も明確に

(左)医療事務 柳川 花菜子様 (右)副看護部長 嘉茂 すみ代様

(左)医療事務 柳川 花菜子様

「各部署から寄せられる赤字の原稿をもとにコンテンツの更新を行っています。私も玉川病院のナーシング・スキルがだんだん整っていくのが嬉しいです。」

(右)副看護部長 嘉茂 すみ代様

「“やってね”と指示を出すだけでなく、その“結果” をモニターできるため、標準化した管理が可能になりました」

「導入後の評価を行う為に、導入前にアンケート調査を実施できたことは大きな収穫だったと思います。ナーシング・スキル日本版導入前は、紙の看護手順書を使っていましたが、『誰が』、『いつ参照し』、『どのような結果をもたらしたのか』、が見えておらず、評価ができませんでした。一方、ナーシング・スキル日本版には閲覧状況やテスト結果の統計が出力できるため、導入の効果も数字で表せます。また比較のためには、導入前の状況も見える化させる必要がありました。まだ集計中の段階ですが、例えば『看護技術で不明な点があった場合、どのように解決しますか』という問いに対して、大部分の人が『同僚・先輩に聞く』で済ませていることが明らかになりました。この解決法には、自分で考え、調べて根拠を明確にするという大切なプロセスが抜けてしまっています。今まで見えていなかった課題を浮き彫りにし、ナーシング・スキル日本版をその課題解決のためにどう活用したか、またその効果の実態を今後の指標にしていく予定です。」

導入結果

組織の縦軸と横軸を有機的に活用させた運用と周知

スタッフ 玉田 知子様

(中)スタッフ 玉田 知子様

「日常は現場中心の業務なので、家からもアクセスできるところがありがたいです。」

(左)看護科長 杉山 恵様 (右)主任 澁谷 喜代美様

(左)看護科長 杉山 恵様

「中途で入られる方、異動するスタッフに統一された指導法が提供できる仕組みを作りたいです」

(右)主任 澁谷 喜代美様

「院内周知のためにはナーシング・スキル日本版が“どんなツール” で、“ 何ができるのか” をかみ砕いて説明することが大切だと思っています」

運用にあたっては、組織の力を最大限に活用することがポイントのようでした。「コンテンツの見直しを進めるにあたり、感染対策委員会、医療安全管理委員会など各委員会にナーシング・スキル日本版に収載されている看護技術を割り振り、コンテンツの見直し、追加情報の検討などを行いました。入力などの実務作業は事務補助者の柳川さんに依頼しました。また、周知・活用を浸透させるために、組織的な取り組みを行っています。例えば、教育委員会では当院のラダー別にナーシング・スキルから課題を設定し、それぞれのレベルで求められる知識やスキルを明確にして、各利用者の状況を管理しています。院内に周知させるためには、上司から部下へ縦軸のコミュニケーションだけでなく、各委員会を活用した横軸の周知・運用も進めています。」

今後の課題

3年後を見据えた運用・他職種とのコラボレーション

(左)看護部長 滝童内 浩子様

(左)看護部長 滝童内 浩子様

「壮大なビジョンの実現に向け、一歩ずつ確実に進んでいきたいです。今年度はスタッフ8割以上の利用率を目標にしています」

「新しいツールの運用には方針と計画が重要です。ナーシング・スキル日本版の運用については3年計画で進めています。どんなに素晴らしい運用方針であっても、関係者全員に適応できなければ意味がありません。

まずは知ってもらうこと、次にワークフローに当てはめてみて、必要な修正を加えること、最後に定着させる、というステップを踏んで本格運用を進める予定です。

また、ナーシング・スキル日本版のプラットフォームは看護部だけではなく、臨床工学技士、放射線技師、薬剤師など、他職種とのコラボレーションにも活用し、院内全体の業務効率・医療サービスの質の向上に役立てたいと思っています。現段階ですでに看護補助者への教育研修で使用を開始しています。彼らにも看護師と同じツールを使い教育することで『同じチームの一員である』という意識が芽生えるようですね」