導入事例|順天堂大学 医療看護学部様

順天堂大学
医療看護学部

順天堂大学 医療看護学部
所在地|〒279-0023 千葉県浦安市高洲2-5-1
学生数|800名

導入背景

○一度に200名の学生に提供する授業の質を向上させたかった

○ビデオ教材を自主作成していたが、制作に時間がかかりすぎる上に、クオリティにも限界を感じていた

○限られた時間で、学生の実践力を最大限に高める演習のかたちを模索していた

導入結果

○自分なりの考えを持って授業に臨む学生が増え、議論が活発になった

○ビデオ教材製作に多大な時間と労力を宛てる必要が無くなり、その分を授業方法 の開発や改善に当てられるようになった

○演習においては、教員や学生同士での議論を通じてよりよい援助方法を導き出そうとする文化が定着しつつある

導入背景

200名の学生をレベルアップさせる授業

基礎看護学 教授 博士(ソフトウェア情報学) 村中 陽子様

基礎看護学 教授
博士(ソフトウェア情報学)
村中 陽子様

順天堂大学医療看護学部の1学年の学生数は200名。限られた時間の中で全員のレベルアップを図るためには、教員側が一方的に提供するのではなく、学生側にも能動的に授業に取り組むことが求められます、と村中教授は語ります。

「学生の予習内容を見てみると教科書の内容を書き写し、イラストまできれいに描いてくる学生もいます。しかし、この手法では、学習内容とその意味を十分に理解することは困難ですし、実践的な看護技術を予習でカバーするには限界があります。ナーシング・スキル日本版を見てまず感じたことは、動画のクオリティの高さと、コンテンツの量です。予習の段階でこの動画を見ておけば、イメージを持って授業に参加できますし、スムーズに実践に移ることができると感じました。また、教科書を書き写す程の時間をかけることなく、実践的なイメージを自分の中で持つことができるため、こちらの方が効果的です。インターネット世代である学生にとっても、抵抗無く使ってもらえるため、予習の習慣を定着させるためには効果的なツールだと思いました。」

導入経緯

ビデオ教材の自主制作経験から見えた課題

ナーシング・スキル日本版の導入前には、すでにビデオ教材の自主制作も進めておられ、その時に様々な課題に直面されていたそうです。

「ビデオ教材制作を進めていた時にまずぶつかった壁は、表現上の制限です。日本では映像化できないものも多く、また教員やティーチングアシスタントをモデルにしていたため、動画化できる範囲が限定されていました。また、編集作業が想像以上に時間がかかるため、夏休みを返上してまで制作しましたが、完成したビデオ教材の数やクオリティにはまだ満足していませんでした。しかし、ナーシング・スキル日本版に入っている動画は数が非常に多く、実際の現場の映像だけでなく、詳細な表現が必要な看護技術についてはアニメーションも駆使しており、クオリティは素晴らしいものでした

導入にあたっては、製品の機能やコンテンツの精査だけでなく、本学部に既存のe- ラーニングシステムをどのように共存させるか、という点も慎重に協議しました。最終的には既存のe- ラーニングの組み立てを考え直し、ナーシング・スキル日本版を併用した授業運営システム作ることにしました。

導入結果1

質問のレベルが向上。議論が活発になる授業に

(左)基礎看護学 助教 鈴木 小百合様 (右)基礎看護学 助教 吉武 幸恵様

(左)基礎看護学 助教 鈴木 小百合様

「ナーシング・スキルから基礎を学び、そこからどう応用するかを学生に考えさせる環境をつくりたいです」

(右)基礎看護学 助教 吉武 幸恵様

「議論が活発化し、のびのびとした授業に変わってきました」

(左)基礎看護学 助教 寺岡 三左子様 (右)基礎看護学 助教 三宮 有里様

(左)基礎看護学 助教 寺岡 三左子様

「クラウド型で多くの動画にアクセスできるかたちはうれしいですね。」

(右)基礎看護学 助教 三宮 有里様

「優秀な学生が関連する単元を進んで自己学習するツールとしても有用だと感じています」

「学生が自分の考えを持って授業に望むようになったため、質問の質が明らかに変わりました。また、以前は演習の時に教員から「どうしてそんなことするの?」という“注意”が多かったのですが、最近では「なぜそうしたの?」という“問い”に変わってきました。学生自身も自分の考えを持って行っているため、そこで議論が生まれるようになったのです。この変化は、学生対教員の間だけではなく、学生対学生の中でも生まれていることが非常に喜ばしいことです。演習においては、プリントアウトしたチェックリストを手元に置いて学生がお互いを評価し合っています。

全てがマニュアル通りにいかない看護の世界においては、自分で考えて実行することは非常に大切なことです。学生達を見ていると、ナーシング・スキル日本版で得たことを単に模倣する学生、その一方で、自分の考えを持って行い、授業や演習で何とか自分の腑に落としている学生が目に見えて分かれるようになりました。後者のような学生が増えてほしいと思います。これまで手順を教えるために、教科書の内容を繰り返すことや、多大な労力をかけてビデオ教材を作ることに違和感がありました。しかし、ナーシング・スキル日本版はこうした手順の教育をカバーしてくれるので、私たちは自分たちの労力を、手順を学習する上で大切な、“根拠”や“原理・原則”を教えることに集中できるようになりました。」

導入結果2

学生が個々のペースで空き時間を使った自己学習

マルチメディア教室

マルチメディア教室
自己学習スペースとして学生は自由に使うことができる

「学生たちはマルチメディア教室や自宅からナーシング・スキル日本版にアクセスしています。空き時間を有効に使って学習できることが学生にも支持される理由の一つになっています。優秀な学生にとっては、進んで自己学習するためのツールとしても利用されています。順天堂大学医療看護学部では、ナーシング・スキル日本版の他にもe- ラーニングツールを取り入れています。今後はもう一方のe-ラーニングツールの動画をナーシング・スキル日本版に取り込みより使いやすくカスタマイズする予定です。

今後の課題

考えて答えを出す“応用力”

「私たちが今後授業を通じて実現していきたいことは2つあります。まず一つは、ナーシング・スキル日本版を活用し『予習→演習→復習』という、知識とスキルを効率よく定着させる学習サイクルを確立していくこと。今後は演習教室にもインターネット環境を整備し、演習中もナーシング・スキル日本版を活用したいと思っています。もう一つは、学生自身が考えて、よりよい援助方法を導く習慣を身に着けてもらうことです。まずは、ナーシング・スキル日本版でベーシックな知識を身につける。その知識をもとに自分で考え、最適な答えを出すための“応用力”を身につけてほしいと思っています。例えば、日常生活の援助においては万人に通用するマニュアルはありません。相手の反応を見ながら臨機応変に対応するための知識とスキルが必要です。ツールを取り入れるだけで問題が解決することはありません。それを使う私たちが、より効果的な私たちの教育スタイルを確立するために、一層の創意工夫を続けていきたいです。」

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