導入事例|東京医療保健大学 医療保健学部様

東京医療保健大学
医療保健学部

東京医療保健大学 医療保健学部
所在地|〒141-8648 東京都品川区東五反田4-1-17
学生数|定員 400名

導入背景

○実習での学生の看護技術において、何をもって“できた”と評価するかを共有するためには、教員と指導者が十分な打合せをする必要があるが、互いに多忙なため解決の難しい課題であった

○実習における看護技術について、学生の自己学習を発展させる教材を模索していた

導入結果

○教員と指導者が同じ視点で評価することで学生は何を評価されているのか知ることができ、安心して取り組むことができた

○学生自身が「できたところ」と「できなかったところ」が明確になり、次回強化すべき課題を把握してチャレンジすることができた

○動画を見ることでイメージを持って現場に臨め、実習の事前準備が効果・効率的になった

導入背景

看護技術の“標準化”を定着させるツールとして期待

医療保健学部看護学科 非常勤教授 坂本 すが先生

医療保健学部看護学科
非常勤教授
坂本 すが先生

坂本先生は看護技術の“標準化”のメリット、またナーシング・スキルに期待するポイントを次のように語られます。「NTT東日本関東病院で看護部長をしていたときに、院内の看護技術の標準化を進めた経験があり、その時大きく二つの収穫がありました。一つは多くの看護師が一つの方針で動けるようになったことで、業務管理が効率化されたこと。もう一つは個々の看護師が根拠を理解した上で看護技術を行えるようになったことです。

その際、心がけていた2つのルールがあります。一つは『マニュアル化は8割、残りの2割は考える』というルール。全てをルール、マニュアル化した環境ではモチベーションを保つことが難しいと思いますし、また、看護という人との関わり合いが基本となる職業においては、マニュアルに無い想定外の事象は必ず起こり得ます。そうした場面で的確な対応をするためにも考えて決める余地を残しておくことは必要だと思います。

また、もう一つは『評価→検証→リニューアルのサイクルを回し続ける』というルール。マニュアルは使いながら評価し、改善を繰り返すことでより強力なものになっていきます。このサイクルを回し続けるにはIT化が必要不可欠だと思います。ナーシング・スキル日本版は、こうした取り組みに大きく貢献できると思います。」

導入経緯

まずは実習で効果検証

医療保健学部看護学科 教授 宮本 千津子先生

医療保健学部看護学科
教授
宮本 千津子先生

宮本先生はナーシング・スキル日本版の導入経緯について次のように語られます。

「ナーシング・スキル日本版を初めて知ったのは第30回日本看護科学学会学術集会の企業展示です。学生教育のための標準的なプラットフォームとして、また世の中が“クラウド”にシフトしていることも見えていたので、オンラインで共有、管理するというこれからの時代の流れに合ったツールとして興味を持ちました。はじめから学校全体で使うのではなく、まずは小澤先生が担当されている実習で試験的に導入してみました。小澤先生の研究の中でも、“看護技術の評価”においても、ナーシング・スキル日本版を活用したケース・スタディを取り入れ、その有用性が見出せたので、これから活用の範囲を広げていこうと考えているところです。私の分野では、ナーシング・スキルで解剖生理学などのテストを作成して活用しています。他にもこれから活用の幅を広めていく予定です。」

導入結果1

実習における評価の標準化に活用

医療保健学部看護学科 講師 小澤 知子先生

医療保健学部看護学科
講師
小澤 知子先生

学生にとって大切なことは、“できる”“できない”という結果ではなく、プロセスを理解すること。」そう語られるのは小澤先生。「実習に出た学生に多く見受けられる傾向は、一つの看護技術を“できた”“できない”という結果だけで評価することです。また、その評価基準には個人差があり本質的な評価になっていません。このようなことが起こる原因は看護技術のプロセスを理解していないことが要因のひとつです。全体のプロセスが見えていれば、“できる”ために足りない部分は何か、どうすれば補えるのか、という議論になります。

また学習教材を学生と教員と臨床指導者が共有ツールを使用することにより、他者評価と自己評価の摺合せができ課題が明確になります。現在、急性期看護学実習では、ナーシング・スキル日本版の手順や動画などを実習の事前学習の教材として使用しています。また、チェックリストは学生本人だけではなく、教員や指導者も含めて共通の基準で評価をする試みを始めています。またチェックリストは単なるToDoリストとして使うだけではなく、自分が提供した技術を振り返るツールとして使ってほしいと思っています。こうしたチェックリストの使い方は看護基礎教育の中でしっかりと身につけて新人看護師になってからも役立ててほしいと思います。」宮本先生は、評価基準を明確にすることで学校側と病院側で現場レベルの具体的な議論が可能になったことをもう一つのメリットとして挙げられています。「病院側と学校側ではお互いがどのように教えているのかが見えにくいため、それぞれの評価基準を明確にすることで、実習の評価基準をどうすべきか、という現場レベルの議論が生れます。病院と学校でこうした連携を強め、標準化が進んでいくことで、学生がより学びやすい、また卒業後の就職先としても働きやすい環境が作られていくと思います。

導入結果2

実習の準備の負担軽減、現場で気持ちに余裕ができた

ナーシング・スキル日本版を実際に活用している学生達にとっては、導入前と導入後の学習環境に大きな変化があったようです。「ナーシング・スキル日本版導入前は援助計画を作成するために、図書館で参考文献を調べたり、教科書を書き写したりといった作業にかなりの時間を費やしていました。ナーシング・スキル日本版では看護技術の一連を映像で確認でき、押さえておくべきポイントが分かりやすくまとまっているので、効率よく実習の準備ができるようになりました。特に驚いたのは、実際に現場の映像が見られることです。映像を見ることで自分が現場でどう立ち居振る舞えば良いかイメージすることができるので、自信を持って実習に臨むことができました。ストーマケアの実習では、患者さんに話しかける余裕を持つこともできました。また、実習後の復習としても活用しています。現場では色々な情報が飛び込んでくるので、その場で全てを理解することは難しいです。でも実習後にナーシング・スキル日本版を見ることで、一連の流れを整理することができます。スマートフォンからもアクセスできるので、実習当日の朝、電車の中で確認したこともあります。いつでも、どこでも必要な情報にアクセスできることは大変ありがたいです。」

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